南砺市のアニメ制作会社ピー・エー・ワークスが作ったテレビアニメ「サクラクエスト」にちなみ、南砺市は10月、アニメの舞台となっている間野山市と姉妹都市の調印をする。現実と架空を融合させた新たな連携でファンらの注目を集め、観光活性化への波及効果を狙う。29日、田中幹夫市長が市役所福野庁舎で会見し、説明した。
このアニメは、間野山で観光大使に任命された20代の女性が、まちを元気にするために駆け回り、成長する物語。南砺市と似通った間野山の風情も話題になっている。城端地域が「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも選ばれ、アニメを通じた注目度が高まっている。
調印式は10月9日、南砺市クリエイタープラザ桜クリエで行われ、「サクラクエストから考えるまちおこし」(仮題)をテーマに、シンポジウムも開かれる。
市は今後、物産展などを通じた間野山との合同観光PRなどを検討する。田中市長は「間野山と南砺の情報を共に発信したい」と、相乗効果への期待を寄せた。