石川県防災総合訓練は3日、金沢市の大桑防災拠点広場を中心に行われ、過去最多となる106機関の約1万8千人が災害時の救助活動や避難誘導に取り組んだ。金沢市で開催されたのは42年ぶりで、参加者は東日本大震災や熊本地震などを教訓に万一に備えた。
午前9時ごろに森本・富樫断層帯を震源とするマグニチュード7・2(震度6強)の大地震が発生したとの想定で行われた。今回は昨年12月に新潟県糸魚川市で起きた大火を受け、住宅密集地での延焼を防ぐ消火訓練が初めて計画された。
支援物資を円滑に運ぶため、県トラック協会と民間企業の倉庫を輸送拠点として利用した。
県警の広域緊急援助隊や陸上自衛隊金沢駐屯地の隊員は、地震で埋没した家屋、車両から負傷者を救助する訓練に取り組み、医療機関に搬送する流れを確認した。