小県郡青木村の「道の駅あおき」内にある農産物直売所で4日、今年初めてマツタケが並んだ。同村産や上田市産のマツタケを1パック約4千円から1万円ほどで販売。同市内では、マツタケ料理を提供する季節限定のマツタケ小屋も一部で営業が始まり、上田小県地域は秋の味覚を楽しむシーズンを迎えた。
直売所の売り場には約30本、計2・5キロのマツタケが15パックに分けて置かれた。キャンピングカーを運転して和歌山市から妻と観光に訪れていた芝田達也さん(64)は1パックを購入。「出荷が始まったばかりで少し高かったけれど、おいしそう。すぐに、車内でまつたけご飯を作って食べたい」と笑顔だった。道の駅運営会社代表取締役の林寛夫さん(72)は「今日は大きいもので180グラムほど。9月10日以降から本格的に入荷が始まり、価格も下がってくる」と話した。
長野県連合青果(上田市)の市場では8月下旬に初入荷。1日に初競りがあり、4日も午前7時に行われた競りで、上田市産や小県郡長和町産など計2キロほどのマツタケが5分で競り落とされた。同社の永井一嘉常務(59)は「軸がしっかりしているものもあり、今年のマツタケは期待できると思う」と話している。