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17日、とちお謙信公祭 誇り受け継ぎ50回

新潟日報(2017年9月6日)

 戦国武将・上杉謙信の旗揚げの地として知られる長岡市栃尾地域で、毎年開催されている「とちお謙信公祭」が17日、50回目を迎える。関係者は「栃尾の歴史、誇りを一生懸命守ろうという気持ちで50回続けてこられた。60、70回と続けていきたい」と気持ちを新たにしている。

 栃尾地域の謙信公祭は、地域の若者が謙信の偉功を伝え、地域おこしにつなげようと1908年に始まった。戦後、武威をたたえる祭りが禁じられたり、自粛したりするようになった。そうした中、栃尾でも祭りが一時途絶えた。

 65年、秋葉公園に謙信公の銅像が建立されたことをきっかけに、祭りを再開させようという機運が高まった。68年、住民有志が「栃尾謙信公奉賛会」を立ち上げ、復活させた。ことしは奉賛会が主催するようになって50回目となる。

 奉賛会の初期メンバーで郷土史家の嶋田進さん(84)によると、かつてはたいまつリレーや「毘」と「龍」の軍旗のリレー、相撲大会などの行事も行われた。

 2008年には、地元に伝わる鉄砲文化を後世に残そうと、地元住民が「県古式炮術(ほうじゅつ)研究会」を結成。12年から火縄銃で迫力ある演武を披露している。

 嶋田さんは「栃尾の住民は謙信公を誇りに思う気持ちが強く、受け継がれているからこそ50回続けられた」と振り返る。奉賛会の稲田浩一会長(80)は「地域の歴史を忘れず、後世に伝えていきたい」と意気込んだ。

 ことしは、目玉の武者行列に例年の倍の約100人が参加予定。謙信公役は磯田達伸市長が務める。

 第50回謙信公祭の主な日程は以下の通り。市民野宴会は2千円で、8日までに申し込む。申し込み、問い合わせは栃尾商工会、0258(52)4191。

 市民茶会 午後0時半~2時半(秋葉公園)▽武者行列 午後1時半~3時25分(栃尾文化センター~秋葉公園)▽鉄砲隊演武 午後3時半~4時半(秋葉公園)▽市民野宴会 午後6時~7時半(秋葉公園)

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