巨大紙人形の試作品と組み合う学芸員の佐藤さん

巨大紙人形の試作品と組み合う学芸員の佐藤さん

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雷電、地元の熱気もっと 東御の企画展「ヒット」...

信濃毎日新聞(2017年9月6日)

 江戸時代に活躍した地元出身の力士雷電為右衛門(ためえもん)(1767〜1825年)をテーマに東御市の丸山晩霞(ばんか)記念館が開催している特別企画展「スーパースター雷電と浮世絵でみる江戸時代展」の来場者が、初日から1カ月間で1600人を超えた。主催する市教育委員会は「市内の企画展としてはヒット」と評価する半面、同館担当者によると、市民の盛り上がりは、いま一歩という。同館は雷電を地域資源として生かす機運を高めようと、11月に巨大紙相撲大会を開く準備を始めた。

 企画展は7月29日〜9月24日の約2カ月間開催。雷電や同時代に活躍した力士の浮世絵などを展示している。

 会場には「古今力士人気投票」コーナーを設置。一人5枚までシールを貼って投票する形式で、投票者を「東御市内」「同市外(県内)」「県外」の3区分に色分け。現時点では大相撲の関脇、御嶽海関(上松町出身)が1番人気で、雷電が追い上げているという。

 投票者の割合は市外が約5割で最も多く、残りを市内と県外で二分している。「来場者の割合をそのまま示すわけではないが、ほぼこの通りだと思う」と同館学芸員の佐藤聡史さん(56)。「県内外から多くの方に来ていただいている」と喜ぶ一方で、「地元の人はまだ少ない。観光資源としてPRする以上、地元の人に関心を持ってほしい」と期待を寄せる。

 企画展は雷電生誕250周年の節目に合わせた目玉行事の一つ。同館は、郷土の偉人が注目される好機をより生かそうと、企画展後の11月11日、雷電の身長と同じ高さ197センチの紙人形に相撲を取らせる「どんどこ!巨大紙相撲大会雷電東御場所」を市中央公民館で開く計画を進めている。段ボールで紙人形を作り、大きな土俵を用意。2〜5人一組で参加し、みんなで土俵をたたいて、2体の紙人形を対戦させるという。

 10月14、15日、大会の参加希望者を対象に、巨大紙相撲大会で使う紙人形を作るワークショップ(体験型講座)を同公民館で開く予定で、同館に試作品を展示している。ワークショップは2日間のうちどちらかに参加できる。午後1時〜3時半。無料。問い合わせは丸山晩霞記念館(電話0268・62・3700)へ。

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