穴水町特産「能登栗」の収穫が本格化してきた。天候不順で例年より1週間ほど遅いという。生産者は深刻化するイノシシの食害に神経をとがらせながら、熟した実を拾い集めている。
穴水町山中の東井栗園では、東井保さん(64)らが丸々としたわせ種「丹沢(たんざわ)」の実を拾った。広さ3ヘクタールの農園では2年前から、イノシシ対策として周囲1・5キロに電気柵を設置しており、東井さんは「柵がしっかり作動するか毎日点検している」と話した。
JA全農いしかわ穴水事務所によると、今年は生育の遅れで数が少ないものの、粒は大きめで品質は良い。収穫は10月中旬まで続き、金沢市を中心に県内に出荷される。