宇奈月ダム内に貯蔵されていた日本酒を運び出す参加者ら

宇奈月ダム内に貯蔵されていた日本酒を運び出す参加者ら

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ダム貯蔵の酒まろやか 宇奈月で蔵出し

北日本新聞(2017年9月16日)

 黒部市宇奈月温泉自治振興会(河田稔会長)は15日、同市の国土交通省・宇奈月ダム内のダム酒蔵に貯蔵していた日本酒を蔵出しし、地域住民らがまろやかになった酒を楽しんだ。

 ダム酒蔵は宇奈月ダムの有効活用と地域活性化を目的に、宇奈月温泉自治振興会が国交省黒部河川事務所に提案し、今年3月にオープンした。ダム堤体上部からエレベーターで50メートル下りたところにある監査路に、地酒など約100本を貯蔵している。

 この日は河田会長や古本一司同事務所長ら約30人が酒蔵に入り、約30本を運び出した。その後、宇奈月温泉の総湯「湯めどころ宇奈月」で祝賀会が開かれ、日本酒プロデューサーの上杉孝久さん(東京)がダム酒蔵や貯蔵酒について説明。河田会長があいさつし、小橋一志黒部峡谷鉄道社長の発声で乾杯した。参加者は貯蔵酒と通常の酒を飲み比べるなどして、「角が取れて飲みやすい」「甘みが増している」などと感想を言い合った。祝賀会には堀内康男市長も出席した。

 河田会長は「ダム酒蔵の力を実感した。宇奈月温泉を訪れた人たちに酒を味わってもらう機会を設けることも考えていきたい」と話した。

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