金沢ジャズストリート2017(同実行委員会主催、北國新聞社など共催)は16日、金沢市中心部で開幕した。9会場で「まちかどジャズライブ」が行われ、全国から集まったプロやアマチュアのバンドがまちなかに軽快な音色を響かせた。オープニングコンサートでは、大勢の来場者が世界で活躍する一流奏者の巧みな演奏に酔いしれた。
石川県立音楽堂コンサートホールで行われたオープニングコンサートでは、ニューヨーク在住のジャズピアニスト秋吉敏子さん、デンマークのジャズバイオリニストであるマッズ・トーリングさん、オーケストラ・アンサンブル金沢が登場した。
秋吉さんはソロ演奏で自身が作曲した「ロング・イエロー・ロード」などを次々と披露した。続いて、マッズ・トーリングさんとオーケストラ・アンサンブル金沢が出演した。最後には、87歳の秋吉さんと37歳のマッズ・トーリングさんが世代を超えた共演で来場者を魅了した。
まちかどジャズライブでは、片町きらら広場や金沢市役所庁舎前広場などで演奏が繰り広げられ、家族連れや観光客らが足を止めて聴き入った。
金沢市民芸術村では、米・バークリー音楽大のグレッグ・ホプキンス教授によるワークショップが行われ、石川県内外の高校生らが演奏技術の向上を目指して指導を受けた。ANAクラウンプラザホテル金沢では「大人のためのジャズライブ」が開催された。金沢蓄音器館では「音盤の記憶」が催された。
金沢ジャズストリートは18日まで開かれ、3日間で過去最多となる国内外のバンド169組が出演する。17日は北國新聞赤羽ホールでスペシャルライブ、市民芸術村で子どもたちのバンドによるジュニア・ジャズ・ガーデンが行われる。まちかどジャズライブは台風の接近により会場を変更し、県教育会館などで上演される。詳しい会場や時間はジャズストリートのホームページまで。