綱渡りを発展させたスポーツ「スラックライン」のワールドカップ(W杯)が17日、上高井郡小布施町の小布施総合公園で2日間の日程で開幕した。初日は台風の影響で一時、雨も降った中、選手たちは幅5センチの「ライン」上でアクロバティックな技を披露。県内外から約2千人の観客が訪れ、大いに沸いた。
日本を含む9カ国の選手25人がエントリーし、けがをした2人を除く23人が出場。1メートル60センチの高さに張られたラインを高く跳び、前宙返りやバック宙などを組み合わせた技を決めると、会場からは「おぉー」という歓声と大きな拍手が上がった。
選手たちは1人90秒の持ち時間で2回跳び、高い方の点数で順位を競った。18日は上位16人が出場し、最大4回跳んで順位を決める。
初日トップの兵庫県明石市の高校1年、田中輝登さん(15)は「会場が盛り上がって緊張がほぐれた」。地元の「小布施スラックライン部」所属の木下晴稀さん(17)は6位に付け、「応援してくれる人が多くてうれしかった。明日はさまざまな技を組み合わせ、さらにきれいに跳びたい」。中村侑我さん(17)は11位、林映心君(10)は14位で、いずれも2日目に出場する。