爆笑会のつくりもんを見学するメンバーら=高岡市福岡町下蓑新

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つくりもんまつり準備を視察 熊本のNPO

北日本新聞(2017年9月23日)

 23日に開幕する高岡市の福岡町つくりもんまつり(北日本新聞社共催)に合わせ、熊本県内を中心にまちおこしに取り組むNPO法人のメンバーらが会場の視察に訪れている。南阿蘇村にある鎮火祭でも「つくりもん」と呼ばれる像を造り、ともに地蔵祭りをルーツとするなど共通点があったことがきっかけ。同村出身の帆足秀樹会長(67)は「視察の成果を村に持ち帰り、鎮火祭のにぎわいを取り戻したい」と話している。

 鎮火祭は戦前から続き、かつては地域住民がつくりもんを10体以上展示して祭りを盛り上げていた。住民の高齢化などが原因で、現在はつくりもんは1体しか出品されていない。帆足会長は「昔は人があふれていた。今はさみしい」と振り返る。

 帆足会長は2006年、祭りを通した地域おこしを目指して、「ふるさとの夢と文化を育てる会」を設立。熊本に拠点を置き、さまざまな地域の祭りを盛り上げる活動に取り組んでいる。

 今年の夏ごろにつくりもんまつりについて知り、富山市出身で、南阿蘇村で地域おこし協力隊として活動する河原加寿美さん(34)に相談。「300年あまりの歴史を持ちながら、今なお活気がある理由が知りたかった」と言う。

 22日はまちづくり会社「ウエルカム福岡」の山崎博社長(78)と吉田秀三事業部長(69)の案内を受け、中心市街地の展示場9カ所を回った。まつり当日はオープニングセレモニーなどを見学する予定。帆足会長は「住民が主体で熱気が感じられる。まつり当日は来場者の表情なども観察したい」と話した。

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