初代寒雉の茶釜など茶道具を準備する宮﨑さん=羽咋市の日蓮宗本山妙成寺

初代寒雉の茶釜など茶道具を準備する宮﨑さん=羽咋市の日蓮宗本山妙成寺

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妙成寺できょう梅鉢茶会

北國新聞(2017年9月24日)

 加賀藩ゆかりの会場で茶の湯に親しむ会員制茶会「加賀・梅鉢茶会」(北國新聞社主催)は24日午前9時から、羽咋市の日蓮(にちれん)宗本山妙成寺(みょうじょうじ)で開かれる。濃茶席は加賀藩御用釜師の伝統を受け継ぐ十四代宮﨑寒(かん)雉(ち)庵(あん)さん(北國文化賞受賞者)、薄茶席は茶道裏千家名誉師範で淡交会(たんこうかい)富山支部の井上宗朋さんが務め、加賀藩ゆかりの茶道具でもてなす。
 梅鉢茶会が能登の古刹(こさつ)で開かれるのは初めてとなる。23日は会場準備が行われ、濃茶席では宮﨑さんが初代寒雉の手掛けた荒々しくも端正な風情の茶釜などを用意した。当日、前田家18代当主の前田利祐(としやす)氏が白梅の植樹を行うことにちなみ、利祐氏が梅の古木で制作した茶杓(ちゃしゃく)「尾山」や、梅鉢の菓子器なども使われる。宮﨑さんは「秋の景色が深まってきた能登を感じに訪れてほしい」と語った。
 薄茶席は、井上さんが大徳寺169世住職天祐紹杲(てんゆうしょうこう)筆の面壁達磨自画賛などを準備した。点心席は銭屋が担当する。
 妙成寺は加賀藩3代藩主前田利常の生母・寿福院(じゅふくいん)の菩提(ぼだい)寺で、五重塔が寿福院の発願で建立されるなど、藩の庇護(ひご)を受けた歴史がある。

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