輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」で24日、一般公募で選ばれた夫婦2組が結婚式を挙げた。爽やかな秋晴れの下、2組は黄金(こがね)色の稲穂が潮風に揺れる棚田で花嫁行列を繰り広げ、田の神に夫婦円満を誓った。
式を行ったのは、輪島市の航空自衛隊輪島分屯基地の隊員飯村一行さん(33)と陽子さん(37)、神戸市の教員松本達矢さん(25)と彩稀(さき)さん(24)。いずれもデートで千枚田を訪れ、美しい景観に感動したことが応募のきっかけという。
2組は親族や媒酌人の梶文秋輪島市長夫婦と千枚田のそばを練り歩いた。初めての共同作業として稲を刈り、ブーケトスにちなんで稲わらを束ねた「つと」を友人に向かって投げた。地元保存会による祝い唄「輪島まだら」が花を添えた。
24日の石川県内は青空が広がり、最高気温は七尾27・3度、金沢26・9度、輪島26・8度など全11観測地点で夏日となった。