英語版の観光パンフレットを手にするニーザーさん。「村の良いところをたくさん紹介したい」と意気込む

英語版の観光パンフレットを手にするニーザーさん。「村の良いところをたくさん紹介したい」と意気込む

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売木のパンフ、初の英語版 協力隊員・ニーザーさん作成

信濃毎日新聞(2017年9月28日)

 売木村で地域おこし協力隊員を務めるドイツ人のアレクサンダー・ニーザーさん(42)が、村では初めてとなる英語版の観光パンフレットを作った。インバウンド(海外誘客)担当の隊員として採用されて4カ月余。心に安らぎを与えてくれる村の自然を、日本で暮らす外国人らに知ってほしい―との思いを込めた。

 作ったパンフレットは三つ折りで、広げるとA4判の大きさ。村内の一本桜や、緑に囲まれた水辺、稲穂が黄金色に輝く田んぼなど、四季折々の美しいカラー写真と共に、村の魅力を紹介した。いずれの写真も、ニーザーさんのお気に入りの風景という。

 まず千部を印刷し、今月上旬に名古屋市で行われたイベントで日本在住の外国人などに配った。好評で、観光客の誘致に生かせると手応えを感じたという。修正を加えてさらに5千部を印刷し、村役場や観光施設にも置いた。

 山あいに位置する人口600人に満たない売木村。「全国的に有名な観光地はないものの、日本の昔ながらの山村風景があり、のどかで落ち着ける場所」とニーザーさん。日本に住む外国人を含めた海外観光客には、都会から離れてのんびりと過ごせる場所が好まれる、と考えている。

 特にお勧めは村内の散策やサイクリングといい、次は外国人向けのガイドマップを作りたいと意気込んでいる。より多くの人に情報を発信するため、村ホームページも英語に翻訳中だ。「外国人が村を訪れることで、さらに活気が生まれる」とし、多くの人を呼び込みたいと考えている。

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