「四季彩花」を鑑賞する来場者=金沢21世紀美術館

「四季彩花」を鑑賞する来場者=金沢21世紀美術館

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「芸術家・鶴太郎」を堪能 金沢21世紀美術館、作品展「四季彩花」開幕

北國新聞(2017年10月8日)

 片岡鶴太郎さんの作品展「片岡鶴太郎 四季彩花(しきさいか)」(北國新聞社主催)は7日、金沢市の金沢21世紀美術館で開幕した。来場者は絵画に映像の演出を組み合わせた目玉作品「四季彩花」などを鑑賞し、移ろう季節の美しさを、多彩な手法で表現する「芸術家・鶴太郎」の世界を堪能した。
 本展のために制作された「四季彩花」は、四季の風景を描いた縦3メートルの掛け軸4点に、鮮やかな映像が投影される。描かれた枝垂(しだ)れ桜が風に散り、蜻蛉(とんぼ)が竹林を縫って飛び回るなど、四季の移ろいを表現した。
 20年以上独学で描いてきた絵画をはじめ、書、漆器にガラス器、着物まで多様な約110点が一堂に並べられた。会場の所々に配された映像や音響の演出も見どころとなっている。
 サイン会には長蛇の列ができ、鑑賞を終えた人は「温かな人柄が感じられる絵でした」などと鶴太郎さんに感動を伝えた。
 開場式で鶴太郎さんは「熱望していた21世紀美術館での展示がかない、うれしい。日本の四季の美しさを感じてほしい」とあいさつした。温井伸北國新聞社社長のあいさつを久保幸男取締役事業局長が代読した。池田誠石川県県民文化スポーツ部次長が谷本正憲知事の祝辞を代読し、山野之義金沢市長代理の嶋浦雄峰市文化スポーツ局長が祝辞を述べた。
 11月4日まで。入場料は一般1200円。中高生900円、小学生600円。

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