輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」を約2万1千個の発光ダイオード(LED)で彩る「あぜのきらめき」が8日、始まった。ボランティアがあぜに並べたLEDは日没とともに明かりがともり、日本海を背景に、稲刈りを終えた棚田がほのかに照らされた。
太陽光電池で発光するLEDは30分ごとに、稲穂を表した黄金色、ロマンチックな雰囲気のピンクに切り替わる。散策路沿いの1千個はスピーカーが付いており、色が変わる際に「リーン、リーン」とスズムシのような音色を響かせた。9日までは、塩の塊を削って制作した高さ1・8メートルの像もライトアップされる。
あぜのきらめきは2007年の能登半島地震からの復興を願い、11年から始まった。能登ふるさと博(北國新聞社後援)の一環で、来年3月11日まで楽しめる。