旭川市旭山動物園(北海道)が繁殖のために貸し出したシンリンオオカミの雌「フミ」が12日、富山市ファミリーパーク(同市古沢)に到着した。
現在、同パークでは14歳の雄「サスケ」を飼育しているが、高齢のため展示していない。今回は、無償の「ブリーディング・ローン(繁殖目的の貸借)」で、今後、新たに別の雄も受け入れ、繁殖を目指す。
2歳のフミは体重39キロ、全長は約170センチ。この日、旭山動物園から飛行機やトラックで約9時間半かけて移送された。箱に入ったフミは職員にトラックから降ろされ、オオカミ舎にある寝室に入った。水を飲むなど、元気な様子だという。約2週間の検疫を経て、11月中旬から展示する予定だ。
同パークは「到着したばかりで体調を崩しやすいので気を付けたい。子どもの誕生を期待している」としている。