馬上から弓矢で的を射る流鏑馬(やぶさめ)を披露する「上田城流鏑馬」が15日、上田市の上田城跡公園陸上競技場であった。市内で27年ぶりの開催となった昨年に続き、市民有志でつくる実行委員会が主催。来場した約2千人が、間近に見る演武の迫力を楽しんだ。
一般社団法人武道振興会(事務局・東京)の射手(いて)6人が1人ずつ披露。特設された長さ約200メートルの流鏑馬用の道を馬でさっそうと駆け抜けながら、馬上から約50センチ四方の板でできた的を狙った。射手が見事に的を打ち抜くと、観衆から歓声と拍手が湧いた。一瞬で目の前を通り過ぎる馬と射手を写真に収めようと、真剣な表情でカメラを向ける人も多かった。
群馬県高崎市から観光で訪れた50代女性は、初めて見た流鏑馬に「思っていたより馬が速く、迫力があって驚いた。矢が的を割る音が気持ち良かった」と喜んでいた。