小県郡青木村特産のコンパラ(ナツハゼ)を気軽に味わってもらおうと、村内の「道の駅あおき」にある食堂「味処(あじどころ)こまゆみ」が期間限定で販売しているコンパラの実を使ったソフトクリームが好評だ。20日までの販売予定を11月末まで延長。このところ急に冷え込んできたが、担当者は「暖かな食堂ならまだまだ楽しめます」とPRしている。
ナツハゼはツツジ科の落葉低木で、濃い紫色の実は酸味の強さが特徴。村では木、実ともにコンパラの名で親しまれている。村内の男性が20年余り前に栽培に成功して以降、村が量産に向けて取り組んできた。実を加工したジャムは道の駅の定番商品だ。
ソフトクリームはコンパラのみとバニラとのミックスの2種類で、爽やかな酸味を生かしたさっぱりとした味が持ち味。村内で育てたコンパラソースを50%の割合で混ぜ込んだ。8月の発売から約2千個を売り上げており、村建設農林課の片田幸男課長は「栽培が難しい希少な実をソフトクリームで楽しんでもらい、村のPRにもつなげたい」と話している。
1個350円。こまゆみの営業は午前11時〜午後2時半。21〜27日休業。11月1日から隣の新店舗で販売する。