輪島市の名舟海岸で２３日、台風２１号の吹き返しで「波の花」が発生し、岩場に打ち寄せた波がメレンゲのような泡となって舞い上がった。
　奥能登の冬の風物詩である波の花は、海中を漂うプランクトンの粘液が荒波にもまれて泡状になる現象で、例年１０月中旬から見られる。輪島ではこの日、最大瞬間風速３８．４メートルを観測し、波の花は名舟海岸に立つ鳥居の周りを雪化粧したように覆った。