久しぶりの快晴に恵まれた26日、諏訪地方では冠雪した八ケ岳連峰がくっきりと見えた。茅野・伊那両市境にある杖突峠の展望台からは、山頂部が雪化粧した主峰赤岳(2899メートル)や横岳(2829メートル)が望め、見物人に冬の訪れを感じさせた。
リンゴ狩りの帰りに展望台に立ち寄った横浜市の久村和行さん(69)は「こんなに晴れてラッキーだった。昨年訪れた時より紅葉もきれい」と喜び、カメラに収めていた。
赤岳頂上山荘支配人の松本慎太郎さん(49)によると、25日は未明から夜まで断続的に雪が降った。26日朝は、山荘周辺にシャーベット状に5センチほど積もっていたという。今季のまとまった積雪は今月19日が最初で、例年より1週間ほど遅い。
雪山シーズンを前に、松本さんは「防寒などの装備をし、しっかり登山計画を立てて登って」と呼び掛けていた。