数々の骨董品が並ぶフリーマーケット=旧宮崎酒造

数々の骨董品が並ぶフリーマーケット=旧宮崎酒造

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骨董品フリマ人気 歴史的な建物生かし7年継続

北日本新聞(2017年11月1日)

 滑川市瀬羽町の国登録有形文化財、旧宮崎酒造で毎月月末に開かれる骨董(こっとう)品のフリーマーケットが、スタートから10月末で丸7年となった。歴史を感じさせる和の空間で"お宝探し"を楽しめるとあって、じわじわ人気が広がっている。

 骨董の魅力を広め、一帯の活性化にもつなげようと、愛好家の廣井好男さん(67)=富山市大島=が2010年、建物の所有者と協力し、仲間を誘って始めた。

 旧宮崎酒造は江戸末期に藩主の休憩施設「本陣」として使われ、2007年までは造り酒屋だった。歴史的な建物を生かし、フリーマーケットでは市内外の古物商12人が、絵画や陶器、木彫、掛け軸などを並べる。中には、中国の古い刀剣や象牙といった希少価値の高い品もある。

 当初は客が少なく、わずか1年半で存続の危機を迎えた。参加者が関連イベントを行ったり広報に力を入れたりして徐々に客足が伸びた。

 一帯の旧町部では近年、出店やイベントの開催が相次いでおり、別の場所を訪れた若い客が足を延ばすケースも目立つという。廣井さんは「江戸時代にタイムスリップしたかのような異空間で、丁寧に作り込まれた古い物の良さを味わってほしい」と話している。開催は毎月最終の土曜と日曜。午前9時~午後5時。

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