県内外の有志の馬を競わせる佐久市望月地域恒例の催し「市望月駒の里草競馬大会」が3日、市望月総合グラウンドで開かれる。市内の馬主や市望月支所などでつくる実行委員会が主催し29回目。多くの来場を呼び掛けている。
町を活性化する催しを開こうと考えた旧望月町が、かつて農耕馬を使って開いていた草競馬に注目して、1989年に復活させた。今年は愛知や岐阜など県外も含め約60頭の馬主から申し込みがある。
大会は「競走馬」「中間種」「ドサンコ・農耕馬」「速歩」「ポニー」の5部門に分かれて競う。佐久平総合技術高校が飼育する動物との触れ合いコーナーや、福島県南相馬市の伝統行事「相馬野馬追(のまおい)」の関係者による同行事のデモンストレーションもある。
大会実行委員長の武重茂雄さん(76)=佐久市春日=は「馬主の高齢化や県外から馬を運ぶ苦労はあるが、何とか続けていきたい」と話す。予選は午前9時から、決勝は午後0時半からの予定。入場無料。問い合わせは市望月支所(電話0267・53・3111)へ。