飯田市上郷黒田の野底山(のそこやま)森林公園でノムラカエデやヤマモミジなどの紅葉が進み、県内外から訪れる観光客の目を楽しませている。午後5〜9時には住民有志によるライトアップが行われ、2日も親子連れらが、赤く色づいた葉が夜空に浮かび上がる幻想的な光景を写真に収めていた。
公園は飯田市街地から車で10分ほどの標高650〜900メートルにある。約130ヘクタールの敷地に木々が生い茂り、野底川に架かる橋などから紅葉を楽しむことができる。今季は10月下旬に色づき始め、進み方が例年よりやや遅いという。
ライトアップは6年前に始まり、現在は住民有志の会「繋(つなぎ)」が担う。口コミで評判が広がり、昨季はライトアップした3週間に過去最多の約2千人が訪れたという。今季は約80の地元企業・個人から協賛金を集め、4カ所に計約20灯の照明を設置。見頃は8、9日ごろとみて、さらに10灯ほど増やす予定だという。
「照明の当て方などを工夫し、お客さんの期待に応えられるよう努力している」と同会代表の野牧詔男(のりお)さん(59)。「夜は冷えるので暖かい服装で来てほしい」と呼び掛けている。ライトアップは18日まで。5日は園内で恒例の「もみじ祭り」も開かれる。