出漁の準備を進める漁師=5日、金沢港

出漁の準備を進める漁師=5日、金沢港

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カニ漁解禁 県内各漁港から出漁

北國新聞(2017年11月6日)

 石川県沖のカニ漁が6日午前0時に解禁され、5日夜、県内各地から初物を求めて約110隻が日本海へ出港した。天気予報では今後1週間しけが少ないとみられ、漁業関係者は豊漁のスタートを期待している。
 金沢港からは23隻、輪島から43隻、珠洲から17隻、橋立から8隻がそれぞれ出港した。初物は6日夕方以降に水揚げして競りに掛けられ、7日に店頭に並ぶ。
 昨年の解禁日は大しけで漁が中止となり、以降も悪天候で出漁できず、記録的な不漁となった。今年はしばらく好天が予想され、県漁協の田渕一茂専務理事は「しけがなければそれだけ豊漁が期待できる」と話した。
 県産ズワイガニの雄「加能ガニ」と雌のコウバコガニは2015年、北陸新幹線の開業効果による需要の高まりを受け、総水揚げ額が14億1千万円と00年以降最高を記録し、昨季も13億3千万円で高水準を維持した。県漁協は、この傾向が今季も続くとして、加能ガニ、コウバコガニの水揚げ量、価格とも昨季並みとみている。
 漁期はコウバコガニが12月29日まで、加能ガニが来年3月20日までとなる。

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