平昌冬季五輪に合わせて開かれるイベントを前に、練習に励む郷土芸能部員=南砺平高校

平昌冬季五輪に合わせて開かれるイベントを前に、練習に励む郷土芸能部員=南砺平高校

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平昌五輪で五箇山民謡 南砺平高・郷土芸能部

北日本新聞(2017年11月8日)

 来年2月に韓国の平昌(ピョンチャン)で開かれる冬季五輪のイベントに、南砺平高校の郷土芸能部が出演する。開催地の江原道(カンウォンド)から招待を受けた。五輪に集う各国の人々を前に「こきりこ」や「麦屋節」などを披露し、富山が誇る五箇山民謡を世界に発信する。部員たちは「魅力を世界にアピールしたい」と意気込んでいる。

 南砺平高郷土芸能部は、住民のサポートも受けながら、五箇山に伝わる数々の民謡の継承に取り組んでいる。スキーなど他の部活動と兼部している部員が大半を占めるが、全国高校総合文化祭の郷土芸能部門で全国最多の入賞回数を誇るなど、実力を高く評価されている。

 平昌五輪開幕に合わせ同部を招待した江原道は、県と1993年に交流議定書を締結。芸術やスポーツといった幅広い分野で関係を深めており、昨年2月に開いた五輪のプレイベントには八尾高校郷土芸能部が出演した。今回のイベントにも、江原道とつながりがある国や地域の文化団体が出演する。

 南砺平高からは1~3年生の計27人が出演し、2月8日から13日の日程で文化交流イベントに出演する。現地の高校とも交流する予定。部長の山本悠香さん(2年)は「五輪に合わせて呼んでもらえるのは、とても光栄」と言う。海外公演は初めてで「文化が異なる人たちにどんなふうに感じてもらえるだろう」と大舞台に思いを巡らせる。

 3年生にとっては高校生活最後の公演になる。前部長の平本優香さんは「海外で五箇山民謡の魅力を伝えたい。自分たちの姿が後輩たちの励みになればうれしい」と笑顔を見せる。顧問の谷崎孝志教諭は「本番までさらに練習を重ね、高校生らしい演技を披露してほしい」と話している。

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