立冬の7日朝、中央アルプスを望む上伊那郡中川村葛島(かつらしま)の「渡場(どば)いこいの広場」では、イチョウ並木の黄葉(こうよう)が日差しに照らされて輝いた。周辺の田畑には一面に霜が降り、青空とイチョウの3色が鮮やかなコントラストを見せた。
30本ほどあるイチョウは、1983(昭和58)年に地元住民が植え、毎年草刈りや枝切りなどの世話を続けている。村振興課によると、黄葉は今がちょうど見頃で、来週まで楽しめそうという。
写真を撮りに訪れた飯田市上殿岡の会社員、仲田和光さん(68)は「朝起きたら霧が出ていたので(霧とイチョウの写真を撮影しようと)急いで来た。霧は晴れたけれど、霜が降りていて良い写真が撮れた」と満足そうに話していた。