南砺市上平地域の世界文化遺産・菅沼合掌造り集落で11日、消火訓練が行われ、紅葉の山々に囲まれた集落に一斉放水のアーチが描かれた。
雨が降る中、住民や市消防団上平方面団員、南砺消防署五箇山出張所の署員ら計約60人が参加。同方面団の中谷真人団長が「地域、世界の宝を守る崇高な使命を果たさなければいけない」と訓示した。
24基の放水銃を作動させ、次々に水を放った。消防車両も駆け付けて放水。かやぶき屋根の上には何本もの水柱が高々と上がり、集落を一望できる国道156号沿いに集まった写真愛好家がシャッターを切っていた。