長野市若穂保科の清水寺(せいすいじ)でカエデが燃えるような赤に色づき、約300メートルの参道を彩っている。朝から晴れ間が広がった13日には多くの観光客が訪れ、カメラに収めたり、色づいた落ち葉を拾い集めたりして楽しんでいた。
宮沢章泰住職(65)によると、境内のカエデは明治時代に約千本植えられ、現在はヤマモミジなども含め200本ほどが残っている。今年は例年より1週間ほど遅い先月25日ごろから色づき始めた。宮沢住職は「これからは寒暖の差によって、葉から赤黒さが抜け、よりすっきりとした赤に染まる」と話した。25日ごろまで楽しめそうという。
家族3人で訪れた塩尻市広丘の農業西村瑞恵さん(28)は「紅葉のトンネルに入り込んだみたい。日光を透かして見るモミジの色がとてもすてき」と、散策しながら写真を撮っていた。