石川県内で狩猟が解禁された15日、加賀市の片野鴨池周辺では県有形民俗文化財「坂網猟(さかあみりょう)」が始まり、猟師22人がY字形の坂網を使う伝統手法で、日没直前に飛び立つカモを狙った。
高台の猟場に身を潜めた猟師らは日没後の約20分間、群れに向かって網を投げ上げてマガモ計5羽を捕獲した。鳥インフルエンザ対策として靴底や猟具の消毒を徹底した。
県によると、15日現在の狩猟者登録者数は1690人で、来年2月15日までマガモなど鳥類26種、タヌキなど獣類20種が日の出から日没まで狩猟できる。イノシシとニホンジカは2月末まで銃猟、3月末まで箱わな猟が可能となる。
県警などは禁猟区での違法な狩猟や猟銃の不正使用を取り締まった。