北陸の工芸の魅力を発信する「国際北陸工芸サミット」のメイン企画「ワールド工芸100選」展と「素材と対話するアートとデザイン」展が16日、富山県美術館(富山市木場町)で開幕した。卓越した技と個性が光る約200点が並び、来場者がじっくりと鑑賞した。両展とも来年1月8日まで。
開会式で石井隆一知事と文化庁の松坂浩史地域文化創生本部事務局長、稗苗清吉県議会議長、出品作家のエマニュエル・ムホーさん(仏)が「今回のサミットを通して北陸を工芸の創造拠点にしたい」などとあいさつ。雪山行二富山県美術館長、横山哲夫北日本放送社長、板倉北日本新聞社長が加わり、テープカットした。
サミットは2020年の東京五輪・パラリンピックに合わせて、日本の文化を世界に紹介するのが目的。北陸3県と文化庁が連携し、今年は富山を会場にシンポジウムなど多彩なイベントを繰り広げる。
「ワールド-」展は、50歳以下を対象にした公募展「U-50国際工芸アワード」の入選作や北陸の人間国宝らの作品を展示した。同館の開館記念展第2弾を兼ねた「素材-」展は、現代美術家やデザイナーによる紙や金属など素材の持ち味を生かした作品をテーマ別に紹介している。
「ワールド-」展は北日本新聞社など後援。「素材-」展は北日本新聞社など主催。