美の祭典越中アートフェスタ2017

美の祭典越中アートフェスタ2017

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越中アートフェスタ、きょう18日開幕

北日本新聞(2017年11月18日)

 県民会館で18日に開幕する「美の祭典 越中アートフェスタ2017」の審査結果が17日発表され、最高賞の越中アート大賞・北日本新聞社長賞に平面部門は池田愛花里(あかり)さん(21)=富山大芸術文化学部3年、高岡市守護町=の洋画「腐敗、朽(く)ちす」、立体部門は中山朱津子(あつこ)さん(50)=陶芸家、射水市二口(大門)=の工芸作品「耀(よう)」が選ばれた。22日まで入賞・入選作344点を展示する。入場無料。 

 12回目を迎えた今回は、平面と立体の2部門に458点が寄せられた。平面で285点、立体で59点が入賞、入選し、全体の入選率は前回から15ポイントアップの75・1%となった。

 池田さんの「腐敗、朽ちす」は、きれいな部分と腐った部分が対照的なリンゴの断面を描き、前向きな性格とネガティブな思考を併せ持つ自らの内面を表した。斬新なアイデアと描写力が高く評価された。中山さんの「耀」は、夕日に輝く秋の風景を、陶芸で詩情豊かに表現した。作品の内側も、日の光で染まったように赤く仕上げた。用いた象眼の技法は「極めて高度」と審査員たちをうならせた。

 開会式と表彰式は18日午前9時半から県民会館美術館前で行う。式後、入賞者と審査員が語り合う受賞者クロストークがある。

 アートフェスタは、県民の自由な創作活動に光を当てる公募展。ジャンルの枠を取り払い、サイズ制限もない。公募展での受賞作品でなければ既発表作品も受け付け、今回からは同一部門での複数応募が可能になった。第一線で活躍する作家や大学教授、美術館長が審査した。

 県と県芸術文化協会、県美術連合会主催、県文化振興財団、北日本新聞社共催。

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