氷見市灘浦地区で特産化を目指す「灘浦みかん」の生産者による共同出荷が20日、JA氷見市宇波支所で始まった。今季は長雨の影響で収穫に遅れはあるが、直売分も含めて平年並みの約3トンの出荷を目指す。
灘浦みかんは酸味と甘さのバランスの良さが特長。灘浦かんきつ研究会(柳瀬正信会長)が2006年に栽培を始め、現在は25人ほどの会員が3千本を育てている。木が成長して収量が増えてきたため、前年から共同出荷を始めた。
20日は7軒の生産者からL、SSサイズなどの約300キロが納められ、JA職員や会員が品質や大きさを確認した。今後、市内の保育園での給食向けや加工業者などに出荷する。ひみ番屋街やJAグリーンひみでは直売する。
坂本男蔵副会長(70)は「知名度をさらに高め、出荷時期の長期化も図りたい」と意欲を語った。