会議であいさつする嶋さん(左から2人目)=高岡商工ビル

会議であいさつする嶋さん(左から2人目)=高岡商工ビル

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文化財修復・再現で連携 高岡銅器業界と東京芸術大

北日本新聞(2017年11月22日)

 高岡銅器業界や東京芸術大の関係者らは21日、高岡市の高岡商工ビルで第1回連携推進会議を開き、文化財の修復や再現の事業化に向けた取り組みをスタートさせた。伝統工芸と最先端の3D技術などを融合させ、文化産業の拠点化を目指す。

 銅器業界は2015、16年度、高岡、南砺両市や同大による法隆寺の国宝釈迦(しゃか)三尊像の再現プロジェクトに関わり、3Dプリンターで作られた原型を基に複製を鋳造した。

 職人技を全国発信する機会になった再現事業を継承発展させるため、今回の取り組みを企画。銅器メーカーと高岡市でコンソーシアム(共同体)をつくり、同大と連携しながら2年間の継続事業を行う。本年度は全国の教育委員会などを通じて修復・復元のニーズを調査し、来年度はモニターとなる文化財を選んで再現見本を作る。

 会議には約20人が出席。共同体代表の嶋安夫さん(嶋安社長)は「釈迦三尊像の再現は新分野へ挑戦する機会になった。産業化を検討したい」とあいさつし、連携コーディネーターの伊東順二同大特任教授が「これからの日本経済を担うのは文化産業。市場の可能性に期待したい」と述べた。

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