屋根と屋根の間にある高窓が復元された二本木駅=上越市中郷区

屋根と屋根の間にある高窓が復元された二本木駅=上越市中郷区

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上越・中郷 二本木駅 高窓復元明治の風情 撮影場所整備

新潟日報(2017年11月27日)

 えちごトキめき鉄道(上越市)は、中郷区の二本木駅を改修した。国の文化財登録を目指し、明治時代に建てられた駅舎の高窓を復元したほか、列車の撮影・見学スペースなどを整備し、鉄道ファンや観光客を呼び込みたい考えだ。

 二本木駅舎は1910(明治43)年築。県内で唯一、折り返し線で列車の進行方向を変える「スイッチバック」がある駅で、トキめき鉄道や住民団体らがスイッチバックを生かして誘客に取り組んでいる。

 駅舎は木造平屋建て。基本的な構造は建築時のままだが、これまで改築が重ねられた。当初からあったとみられる高窓は雪対策でトタンに覆われていたため、今回はトタンの一部を取り外し、高窓34枚を復元した。

 撮影・見学スペースはホーム先端から階段で地面に下りた場所に設け、10平方メートルほどを柵で囲んだ。列車を低い位置から間近で見ることができ、より迫力を感じられるという。雪が積もれば閉鎖する。

 駅舎と同年に建てられた赤れんが造りの油庫の周りも柵で囲み、撮影や見学をしやすくした。駅舎内部には昔の運賃表や切符の日付印字機などの展示場所を設けた。

 トキめき鉄道は文化財登録を目指し、今後も必要に応じて改修を加える方針。担当者は「建築当時の雰囲気に近づけ、地域のにぎわいにつなげたい」とした。

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