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新発田・長徳寺 安兵衛300年ぶり"帰参" 墓の建碑式

新潟日報(2017年11月27日)

 新発田出身で赤穂四十七士の一人・堀部安兵衛(1670-1703年)の墓の建碑式が26日、新発田市大栄町2の長徳寺で行われた。東京・泉岳寺から分骨されて約300年ぶりに「里帰り」した安兵衛。市民ら約100人が「ゆっくり眠って」と手を合わせた。

 新発田市の安兵衛顕彰団体「武庸会(たけつねかい)」の尽力で実現した分骨。墓は四十七士の木像を安置している「義士堂」の隣に建立された。新発田城の石垣に使われていたという新発田産の古寺石(ふるでらいし)製。高さ75センチ、幅33センチ、奥行き22センチで、泉岳寺の墓と同じ大きさとした。墓碑には安兵衛の戒名に、長徳寺の真宗大谷派が付ける「釈」を加え、「釈刃雲輝剣(にんうんきけん)信士」と刻んだ。

 建碑式では武庸会の嶋谷次郎八会長(76)が、22日に泉岳寺にある安兵衛の墓から譲り受けた土を墓碑に納め、焼香した。参列者は雨の中、次々と手を合わせた。

 長徳寺は安兵衛の父、中山弥次右衛門の菩提(ぼだい)寺。嶋谷会長は「ようやく安兵衛の墓が建ち、万感の思いだ。新発田に帰ってきて、今頃はお父さんと討ち入りの話などをしていると思う」とうれしそうに語った。

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