阪急交通社長野支店（長野市）は、県営松本空港（松本市）発着で福岡空港（福岡市）を経由して台湾・高雄市を訪れる旅行商品の販売を今月始めた。５月に松本市が松本空港発着の国際チャーター便で高雄市へ公式訪問団を派遣するなど交流が進む中、福岡空港の活用で長野県内から手軽に行ける台湾旅行の魅力をアピールしている。

　同様の商品について、県松本空港利活用・国際化推進室は「近年は聞いていない」とし、松本空港の利用促進に期待している。

　松本―福岡空港の往復はフジドリームエアラインズ（ＦＤＡ）、福岡空港―高雄の往復は台湾のエバー航空を利用。フリープランのツアーで、高雄での行動は自由。来年１〜３月の出発で高雄に２泊、福岡に１泊する。ツアー代金は約８万円（高雄国際空港の利用税など除く）。

　同支店によると、台湾南部の高雄市は松本市と健康や福祉、教育分野で交流する覚書を交わすなど、県民に比較的なじみがあるとして目的地に選んだ。チャーター便以外で松本空港から海外へ行く選択肢を提示し、乗り継ぎ時に福岡でも観光できる利点をＰＲしている。既に数人の予約が入っているという。問い合わせは同支店（電話０２６・４０３・２１６６）へ。