志賀町特産の「能登志賀ころ柿」の初競りは27日、金沢市中央卸売市場で行われ、色つやが特に優れた20個入り1箱(1キロ)が同市場で過去最高額の10万円で取引された。
「能登志賀ころ柿」は深いあめ色と柔らかさが特長で、年末年始の贈答用として人気がある。昨年10月に希少な名産品として国の地理的表示保護制度(GI)に登録された。
最高値10万円の1箱は金沢市の青果卸・小売業「堀(ほり)他(た)」が競り落とし、同市の日本料理「銭屋」が購入した。
JA志賀によると、今年は台風の影響が少ないことから大玉の収穫が見込まれ、来年1月初旬までに約35トンの出荷を予定する。
トップセールスに努める新谷克己JA志賀組合長は「国内外でさらなるブランド周知を目指したい」と話し、28日には大阪での初競りに出向く。