建設中の「天龍峡大橋」を見上げる観光客ら。こたつで暖を取りながら天竜川を下った

建設中の「天龍峡大橋」を見上げる観光客ら。こたつで暖を取りながら天竜川を下った

長野県 伊那路 アウトドア・レジャー

「こたつ舟」冬の川下り楽しむ 飯田・天竜川で運航開始

信濃毎日新聞(2017年12月2日)

 天竜川で川下り舟を運航する「天龍ライン遊舟」(飯田市龍江)と「天竜舟下り」(同市松尾新井)は1日、天竜川の冬の風物詩「こたつ舟」の今季の運航を始めた。県内外の観光客が乗り込み、こたつで暖を取りながら冬の川下りを楽しんだ。

 天龍ライン遊舟のこたつ舟は、全長12メートルの舟の客席部分が透明のアクリル板やビニールで覆われ、細長い豆炭こたつが据え置かれている。午前10時半に出港した舟には、団体客ら計25人が乗り、温かい甘酒を飲みながら、名勝・天竜峡の景色を眺めた。

 約8キロの運航ルートの途中には、2019年度に利用開始となる見通しの天龍峡大橋(仮称、橋長280メートル)の建設現場もある。乗客は川の両岸をつなぐアーチを見上げ、「大きいなあ」と歓声を上げていた。兵庫県淡路市の花農家今井伸欣(のぶよし)さん(71)は「風は冷たいが、舟の中はぽかぽかだった」と喜んでいた。

 天竜峡の紅葉は今年、色づきが早かったが、今もナラやモミジの一部は楽しめる。葉が落ちたことで、渓谷の岩肌がよく見え、ニホンジカなどの動物を観察できることもあるという。同社の半崎信弘社長(54)は「冬ならではの景色を楽しんでほしい」と話した。

 こたつ舟の運航は両社とも来年2月末まで。

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