自動券売機で野沢温泉ライナー(右奥)の乗車券を購入する観光客ら

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野沢温泉ライナー利用堅調 スキーシーズンへ飯山駅に発売機

信濃毎日新聞(2017年12月9日)

 飯山市の北陸新幹線(長野経由)飯山駅と野沢温泉村を結ぶバス「野沢温泉ライナー」の利用が堅調だ。2016年度の利用者は15年度と比べて9・3%増の9万6816人。冬場は、飯山駅前のバス乗り場に国内外のスキー客らの列ができる。今季の本格的なスキーシーズンを前に、運行会社は8日、バス乗り場に自動券売機を設置し、運用を始めた。スムーズな発車につなげ、サービス向上を図る考えだ。

 自動券売機は、飯山駅の「千曲川口広場」にある野沢温泉ライナーのバス乗り場に置いた。2台あり、片道分の券を販売し、まとめて4枚まで購入できる。村が運行を委託している「のざわ温泉交通」(野沢温泉村)が設置した。

 野沢温泉ライナーは、15年3月14日の北陸新幹線飯山駅開業に合わせ、同日に運行を開始。通年で運行しており、飯山駅と村内を25分で結ぶ。新幹線の飯山駅到着時刻に合わせて一日10往復しており、住民のほか、野沢温泉スキー場や村内の観光地に行く観光客らが利用している。飯山駅―野沢温泉の料金は片道で大人600円。

 利用者は、12〜3月が多く、飯山駅の乗り場に長い列ができることもある。今年は、1月が前年同月比25・3%増の2万2280人、2月が同27・8%増の2万1847人、3月が同16・3%増の1万3950人に上った。

 これまでは、乗客が乗車する際、運転手に運賃を直接支払っていた。利用者が多い冬は、対応に時間がかかり、バスが定刻通りに出発できないこともあったという。野沢温泉村側の終着の停留所には、今年7月に自動券売機を設置している。

 野沢温泉スキー場は11月25日に今季の営業を始めており、これからスキーシーズン本番を迎える。のざわ温泉交通は「運行の遅れをなくし、利用者へのサービス向上につなげたい」としている。

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