官公庁や一部の企業でボーナスが支給されてから最初の週末となった9日、金沢市の近江町市場や百貨店には多くの買い物客が訪れた。午前中は好天に恵まれ、「ボーナスサタデー」のまちなかはにぎわった。
近江町市場では、午前中から地元客や観光客でごった返し、各店からは「普段の週末より人出が多い」との声が聞かれた。鮮魚店の大口水産によると、歳暮や土産用に、カニや寒ブリなどの鮮魚のほか、タラコや新巻きザケ、数の子が人気で、2万円前後の買い物が多いという。
香林坊大和では8階催事場の「お歳暮総合ギフトセンター」が家族連れらで混雑した。アクセサリー売り場や高級ブランド店でも品定めする人が多く見られ、高額品の売れ行きが好調だった。販売促進部の担当者は「来週にクリスマス関連商戦のピークとなるだろう。一層のにぎわいを期待している」と話した。
めいてつ・エムザでは、時計や婦人用コートなど高単価商品が売れた。担当者は「ボーナスの影響だろう」と手応えを語った。