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きょうだい通じ家族描く 細田守監督(上市出身)来夏新作

北日本新聞(2017年12月14日)

 上市町出身の細田守監督の最新アニメ映画「未来のミライ」が、来年7月20日に公開されることが決まった。男の子と、未来の世界からやって来た「妹」が織りなすきょうだいの物語。細田監督が13日、東京都内で会見し「子どもの視点から世の中の豊潤さや面白さをダイナミックに見せたい」と意欲を語った。

 作品は横浜市が舞台で、4歳の男の子「くんちゃん」が、未来から来た妹の「ミライちゃん」と出会い、時間を飛び越えて家族にまつわる冒険の旅に出るというストーリー。細田監督が原作と脚本も手掛けた。5歳の長男と間もなく2歳になる長女の子育てに奮闘中で、その経験からアイデアを得たという。監督作品は5作目となる。

 2009年公開の「サマーウォーズ」は親戚、上市町など県内各地を舞台のモデルにした「おおかみこどもの雨と雪」は母親、「バケモノの子」は父親と、オリジナル作品は家族の在り方が主題となっている。「時代とともに家族の姿が変化する中、家族を描くことには興味が尽きない」と述べた。

 作品は約100分の予定。未完成ながら既に世界57カ国での配給が決まったという。「4歳の男の子が主人公というのは世界映画史でも珍しいチャレンジ。スタッフも楽しんでおり、いい作品になりそうという手応えを感じている」と話した。

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