正月の縁起菓子「辻占(つじうら)」の製造が、白山市鶴来本町3丁目の「御菓子司(つかさ)むらもと」で最盛期を迎え、作業場に並ぶ赤、黄、緑色の辻占が一足早く迎春の華やかな雰囲気を漂わせている。
辻占は、砂糖、もち粉、でんぷんを練った生地に「福が来る」「ご縁がある」などと記した紙を包んだ和菓子で、紙の文言は108種類を用意してある。新年の運勢を占うほか、三つを開いて言葉をつなぐ遊び方もあるという。
店主の村本賢治さん(54)と妻千穂さん(46)が今月初めから作り始め、年内に約5万個を仕上げる。村本さんは「初釜に使われるお客さんや、県外からの注文も多い」と話した。