市田柿の果肉でクリームチーズを挟んだ「市田柿サンド」

市田柿の果肉でクリームチーズを挟んだ「市田柿サンド」

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特産の干し柿使った「市田柿サンド」 みなみ信州農協が発売

信濃毎日新聞(2017年12月15日)

 みなみ信州農協(飯田市)は、お歳暮などのギフト需要が高まる年末年始に合わせ、特産の干し柿「市田柿」を使って開発した菓子「市田柿サンド」の販売を管内の直売所3店で始めた。規格外と判断された市田柿を加工用に回して有効活用し、生産拡大にもつなげる狙いで開発した独自商品の第1弾。カタログ販売を中心に、贈答用として販路を広げる計画だ。

 市田柿サンドは、県産生乳を使ったクリームチーズを、市田柿の果肉で挟んだ。冷凍すれば年間を通じて甘みが保てる市田柿の特長を生かして開発した冷蔵菓子だ。価格は1箱100グラム入りで1296円(税込み)。製造は県外の製菓会社に委託し、初回発売では2千箱を用意した。

 同農協の営農部販売課によると、管内で昨年度に生産した市田柿は1250トン。このうち黒ずみや皮の破れで規格外と判断され、加工用として出荷した柿が12トンあった。本年度は台風の影響もあり、加工用として約20トンの出荷を見込む。同課の山崎賢次郎係長(41)は「生産量を高めるに当たり、加工用の市田柿も安定した消費につなげたい。多様な消費者を想定した商品化を進めたい」と話す。

 市田柿サンドを販売するのは、飯田市の農産物直売所「およりてふぁーむ」「りんごの里」と、下伊那郡松川町の松川インター直売所「もなりん」の3店。

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