日本刀を光にかざし、地鉄や刃文から作者を推理する参加者=森記念秋水美術館

日本刀を光にかざし、地鉄や刃文から作者を推理する参加者=森記念秋水美術館

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名刀 作者当て「ご名答」 富山で鑑賞会

北日本新聞(2017年12月17日)

 日本美術刀剣保存協会県支部(森政雄支部長)の名刀鑑賞会が16日、富山市千石町の森記念秋水美術館で開かれた。20~80代の会員や愛好家ら約30人が、刀の姿形や表面の模様などから制作時期や地域、流派を推理し、名刀の魅力に触れた。

 鎌倉末期から江戸前期にかけて作られた日本刀6振りを用意。室町初期の越中の刀工、宇多(うだ)国房や、「大坂の横綱」と呼ばれた江戸前期の津田越前守助広(えちぜんのかみすけひろ)らが手掛けた刀が並んだ。

 作者の名前が刻まれた持ち手部分を隠して展示。参加者は手に取った刀を光にかざし、姿や地鉄(じがね)、刃文(はもん)といった特徴から作者や時代を判別した。ほぼ毎回参加している高岡市の女性会社員(27)は「中学生の頃から日本刀に憧れていた。勉強するにつれ、見極められるようになり面白い」と話した。

 鑑賞会はほぼ毎月開き、次回は来年2月3日に富山市のホテルよし原で開く。会員以外の体験参加も受け入れている。申し込み、問い合わせは同支部事務局、電話090(9762)0686。

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