雪にはまり動けなくなった車=17日午前11時半、金沢市寺町1丁目

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金沢積雪30センチ 12年ぶり12月の大雪、スリップ事故も多発

北國新聞(2017年12月18日)

 17日の石川県内は強い冬型の気圧配置の影響で、加賀北部で激しい雪に見舞われた。金沢の積雪は正午に30センチに達し、金沢地方気象台は一時、金沢と近郊に大雪警報を出した。金沢で12月に30センチ以上の積雪を記録したのは、2005年以来12年ぶりとなった。北陸自動車道金沢森本-小矢部インターチェンジ間の上下線が一時通行止めとなり、県内でスリップ事故が少なくとも152件発生し、6人が軽傷を負った。
 輪島の上空約5500メートルに氷点下30度以下の寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まった。17日午後6時時点の積雪は白山市河内32センチ、金沢27センチ、加賀市菅谷18センチ、珠洲15センチ、輪島8センチ、七尾1センチとなった。金沢の積雪は平年同時期と比べ9倍となっている。
 穴水町梶では雪の重みが原因とみられる倒木で県道ののり面が崩れ、通行止めとなった。JR七尾線は津幡駅の信号機の除雪が必要になり、七尾行きの普通列車1本が約50分遅れた。北陸新幹線と北陸線は平常通り運行した。
 小松空港では、羽田便2便と福岡便3便が欠航し、福岡発全日空1232便は行き先を中部空港に変更した。羽田便4便と福岡便2便、札幌便1便、仙台便1便の計8便が最大約5時間遅れた。
 18日の県内は冬型の気圧配置が緩む見通し。18日午後6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で加賀の山地25センチ、能登の山地15センチ、加賀と能登の平地10センチと見込まれる。

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