ぷりっとした身が詰まり上々の出来だという「若狭かき」=福井県小浜市

ぷりっとした身が詰まり上々の出来だという「若狭かき」=福井県小浜市

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若狭かき出来上々 出荷ピーク 福井県小浜市

福井新聞(2017年12月21日)

 若狭湾の冬の味覚「若狭かき」の出荷がピークを迎え、福井県小浜市内外海地区の養殖業者は連日作業に追われている。台風21号の影響は一部受けたもののカキの出来は十分。貝は小ぶりだが、ぷりっとした身がしっかり詰まっているという。主に殻付きのまま、県内外に出荷されている。

 同市内では十数軒がカキを養殖しており、小浜の特産品として人気が高い。40年余り養殖業を営み、同地区では最年長という中島黎司さん(85)は数日ぶりの好天となった18日、湾内のいかだからカキを引き揚げた。

 岸壁近くにある作業小屋では家族ら数人がかりで、刃渡り約8センチのナイフのような道具を使い、殻の表面に付着したイガイやホヤ、藻などを削り落としていった。

 殻をきれいにしたカキはかごに入れ、岸壁近くの海に沈めて保管。注文に応じて引き揚げて出荷する。

 中島さんによると、台風21号の影響で船外機が故障したり、岸壁に大量の漂着物が押し寄せたりしたものの、出荷は例年と同じ11月から始まった。今季の収量は例年並みで、サイズは十数センチと小さめだが、中は身がしっかりと詰まり「これだけぷりっとした身は本当にうまい」。焼きガキや炊き込みご飯にすると、うま味が一層引き立つという。

 作業が続く小屋の中では、「カンカンカン」と塊になっているカキをたたいてばらす音が響く一方で、九州や関西などから注文の電話も相次いでいた。出荷作業は来年3月末ごろまで続く。

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