小中学生らのおはやしに合わせて舞う女獅子

小中学生らのおはやしに合わせて舞う女獅子

長野県 伊那路

正月に福呼ぶ神楽 飯田南信濃300年以上の歴史

信濃毎日新聞(2018年1月3日)

 飯田市南信濃八重河内の此田(このた)地区に300年以上前から伝わる「此田神楽」の保存会は2日、住宅や高齢者施設計70軒余を回って、福を呼ぶ神楽で新年を祝った。毎年恒例だが、地元の小中学生12人が初参加し、にぎやかに練り歩いた。

 家の前に着くと、子どもたちが奏でるおはやしと共に「セーセット」の掛け声が響き渡った。「女獅子」が手に持った鈴を打ち鳴らし、家の玄関に入って「悪魔祓(ばら)い」をした。幸運をもたらす舞に、住民の男性は「いい1年になりそう」と喜んでいた。

 此田神楽は結婚や新築など祝いの際に披露される。後継者不足で一時途絶えたが、有志が約30年前に保存会をつくり受け継いできた。地元の和田小学校では、2016年から保存会の協力を受け、6年生が此田神楽の笛や舞などを練習している。成果を示したいと、遠山中学校1年生と一緒に正月の神楽に同行した。

 保存会会長の沢口優さん(69)は「子どもたちのおかげで活気が出た。神楽に興味を持つ子が増えればうれしい」と話していた。

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