館内に並ぶフィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」

館内に並ぶフィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」

長野県 伊那路 祭り・催し

「ヒンメリ」阿智に温かな彩り 山村留学生の母親制作

信濃毎日新聞(2018年1月5日)

 下伊那郡阿智村に山村留学のため親子で滞在している母親3人が、麦わらで作るフィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」の作品展を、同村の東山道・園原ビジターセンター「はゝき木館」で開いている。天井からつるす装飾のほか、クリスマスツリーの形の置物など18点を展示。館内のカフェに温かな彩りを添えている。

 同村浪合小学校に長女と次女が通う成田美穂さん(44)=愛知県安城市出身=が2016年に村に移った後、愛知県在住の友人を通じてヒンメリを知り制作を始めた。手工芸が好きな母親を誘い、週2日ほど集まって試行錯誤を重ねてきた。17年5月、グループ「Yulan(ユラン)」をつくり、制作や指導に取り組んでいる。

 麦わらは村内の農家から提供を受け、皮むきや煮沸、乾燥をして使った。わらの自然な風合いが木造の室内に映える。成田さんは「イメージした作品に合わせてわらの長さなどを考える過程も面白い。色や形で空間の心地よさを感じてほしい」と話す。

 3月12日までの午前9時半〜午後4時半、無料。火曜定休。制作指導の問い合わせは電子メール(yulannamiai@gmail.com)へ。

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