コイにお神酒を飲ませる厄年の男女=庄川水記念公園

コイにお神酒を飲ませる厄年の男女=庄川水記念公園

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お神酒飲ませコイ放流 庄川で伝統の奇祭

北日本新聞(2018年1月8日)

 砺波市庄川町金屋地区の伝統の奇祭「厄払い鯉(こい)の放流」が7日、同所の庄川水記念公園で行われた。厄年の男女がコイにお神酒を飲ませて厄を託し、庄川に放して一年の無事を願った。

 庄川観光協同組合が実施し、金屋神明宮の氏子で、数え年で25歳と42歳の男性、33歳の女性計16人が参加した。

 参加者は同宮での神事の後、公園内の「鯉恋の宮」近くの庄川沿いで、体長約40センチのコイに触れて厄を託した。男性がつかんだ元気なコイ4匹の口に女性がお神酒を注ぎ、放流した。松本佳奈さん(31)は「家族みんなが笑顔で健康に過ごせるよう祈った」と話した。

 地元の東山見保育所の園児や、コイにちなんだ広島カープのファンら一般の約20人も厄払いを体験した。

 行事は1816(文化13)年の同宮の厄よけ祈願祭で、神前に供えられたコイが長時間の神事後も生きていたため、生命力にあやかって放流したことが起源とされ、明治初期より毎年1月7日に行っている。

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