白ワインの「紫輝」のボトルを手にする小田切さん(左)と村田さん

白ワインの「紫輝」のボトルを手にする小田切さん(左)と村田さん

長野県 伊那路 特産

白ワインの新酒「紫輝」 宮田で13日発売

信濃毎日新聞(2018年1月12日)

 上伊那郡宮田村や地元農家、酒造会社などでつくる「中央アルプス『山ぶどうの里』づくり推進会議」は、村内で栽培したブドウ「ミュラートルガウ」を仕込んだ白ワインの新酒を13日に発売する。ヤマブドウと赤ワイン用ブドウの交配種で作る村特産のワインと同じく「紫輝(しき)」と命名し、11日夜に村内で開いた発表会で披露。酸味と甘みのバランス良く仕上がったという。

 村内では2011年、農家9戸でつくる「やまぶどう栽培組合」がミュラートルガウの試験栽培を開始し、伊那市美篶の「伊那ワイン工房」に白ワインの醸造を委託。昨年初めて一般発売し、即日完売したという。

 今年は約15アールの畑で約160本の木から595キロのブドウを収穫。同工房社長の村田純さん(56)は「優しい味の白ワインにしたいと、甘みのある味に仕上げた」と話す。

 栽培組合長の小田切多聞(たもん)さん(73)は「村の特産品にとワイン用ブドウを作り始めた約20年前から、紅白両方のワインを造りたいという願いがあった。ワイン文化の定着につながればいい」と期待した。

 720ミリリットル瓶約360本を村内の五つの酒販店で売り出す。価格は1本1950円(税込み)。問い合わせは入田細田酒店(電話0265・85・2105)へ。

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